SDGsを知る:全ての人にとり普遍の目標

 地球が危機的な状況にあることが国内外のメディアなどにしばしば取り上げられている。国連の統計によると現在76億人の世界人口は、2030年までに86億人、2050年に98億人と増加の一途を辿り、気候変動の原因となる二酸化炭素の排出は留まるところを知らず、世界平均濃度は2016年に400ppmを超え、このままの成り行きでいくと気温が2100年には約3.8℃(産業革命前比)上昇するとされ、生物多様性もいまだかつてない速度で失われている。また世界で最も豊かな1%の人々が、地球上の残りの99%の人々よりも多くの資産を所有しているという報告もあり、貧富の差は更に拡大すると予測されている。世界で最も裕福な8人が、世界人口全体の下位50%を合わせた額と同程度の資産がある一方で、未だに世界人口の約10人に1人、約8億人の人々が十分な食料や安全な飲料水、基本的な衛生施設へのアクセスがなく、1日1.25米ドル未満で生活するという極度の貧困状態にある。
 持続可能な開発目標(SDGs)の「持続可能な開発」とは、将来世代を犠牲にすることなく、現在の要求を満たす開発を意味する。現在の世界の状況を見ると、気候変動一つ取っても、持続可能な世界とは言い難い。従来の開発では経済成長一辺倒で、経済成長の負の側面(環境破壊や人権侵害など)を十分に考慮して開発が行われてこなかった。これらの受け入れがたい現実を放っておけばますます悪化してしまう、バランスの悪い経済成長や非持続可能な発展を今見直す必要があると言う認識がSDGs策定の背景にある。

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