2002年アジアの環境重大ニュース

2002

2002年は、1992年に開催された地球サミット(環境と開発に関する国連会議、リオサミット)から10年を迎え、8月 26日から9月4日まで、南アフリカのヨハネスブルグで持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD、通称ヨハネスブルグ・サミット)が開催された。その目的は、地球サミット後、環境関連の国際条約の実施や、各国の環境と開発に関する行動計画である「アジェンダ21」の実施等の取組みが行われたものの、地球環境の悪化傾向に歯止めがかからないことから、この10年の評価を行い、持続可能な開発への地球規模での取組みを再活性化させることであった。会議では、持続可能な開発実現に向けたヨハネスブルグ宣言が採択され、改めて持続可能な開発の実現に向けた各国首脳の決意が示された。

ヨハネスブルグ・サミットの準備過程やサミットの結果を受けて様々な国際会議が開催されたが、アジア太平洋地域では特に第4回WSSD準備会合(インドネシア)や気候変動枠組条約第8回締約国会議(インド)が開催された。また、各国国内でも持続可能な開発に向けての取組みが行われている。

アジア太平洋地域においては、依然として自然資源の破壊が進んでいる一方で、国際協力による煙霧(ヘイズ)への対応や行政の機能強化を図る省庁の再編・新設等環境保全への取組みも進んでいる。また、遺伝子組替え食品や原子力関係廃棄物等新たな課題についても取組みが求められている。

財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)では、このようなアジア太平洋地域の環境問題および政策の動向を収集、整理し、同地域における環境問題や持続可能な社会形成への進捗状況を紹介することを目的として、1998年から毎年、アジア太平洋地域における環境重大ニュースを公表している。本年は18ヵ国3 機関からの合計94件の情報をまとめた。これらのニュースは、協力機関または研究者によって選定されたもので、必ずしも各国や機関等の公式な見解ではないが、本地域の環境に関する最近の動向および問題をまとめることができたと考えられる。

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