SDGs満3年、世界の現状と見通し

Commentary (Op. Ed)

2015年9月に開催された国連「持続可能な開発サミット」において、2030年までの15年間の国際的共通目標となる「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」が採択された。SDGsは環境、社会、経済の発展を調和させ、人類社会の持続的な開発を目指しており、2016年1月から世界的に実施が始まり、2019年に4年目に入っている。9月には4年に一度のSDGs首脳級フォローアップ会合が初めて開催される予定であり、これまでの実績につきレビューが行われる。その進捗状況であるが、現状のペースでは2030年の目標達成には不十分というのが、国連を含む大多数の関係者の一致した見方である。確かに、SDGsの目標は17の多きにのぼり、それぞれが相当の高きを目指していることから、これまでの開発の歴史に鑑みれば、達成への道のりは極めて厳しいといわざるを得ない。しかし、国際社会の取組姿勢はこの3年強の間、総じて積極的なものであったと評価できるし、今後大きく進展する可能性は十分にあるというのが本稿の結論である。その上で、今後ペースを上げていくには如何なる課題があり、行方を左右する要因が何かについて、巨視的視点から検討を行う。SDGsが成功するためには、(1)先進国、途上国共にガバナンスを改善する、(2)民間企業の役割が大きな鍵となる、そして、(3)国際情勢に追い風が吹く、という3点が特に重要だと筆者は考える。

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