2006年度「産業と環境」国際シンポジウム報告書 持続可能なライフスタイルとビジネスモデルを求めて-「持続可能な消費と生産」の政策動向-

「持続可能な消費と生産」は、2002年の持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)においてその重要性が再確認され、消費者と生産者が協調して環境負荷を一層低減できる社会経済システムの構築が模索されてきました。この課題について、グローバルな視点から検討し、今後の方策を探るとともに、多くの人々に認識していただくため、IGES関西研究センターは、「持続可能なライフスタイルとビジネスモデルを求めて〜『持続可能な消費と生産』の政策動向〜」をテーマとした国際シンポジウムを、2007年1月17日、兵庫県神戸市にて開催しました。

基調講演1では、ミヒャエル・クーント氏[持続可能な消費・生産センター(CSCP)(国連環境計画・独ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所協働センター)所長]が、「グローバル・バリューチェーンがもたらす人間開発のイノベーション」をテーマに、貧困の緩和とビジネス機会の創出を両方達成できる「市場を通じた人間開発」というアプローチを提案しました。基調講演2では、郡嶌孝IGES産業と持続可能社会(BSS)プロジェクト・プロジェクトリーダー代行(同志社大学教授)が、「社会経済システム・イノベーションの展望〜 BSSプロジェクトの研究成果から〜」をテーマに、システム・イノベーションの概念を紹介し、BSSプロジェクトで研究されてきた脱温暖化ソリューション・ビジネスモデルや、製品サービスシステム(PSS)ビジネスモデルについて報告を行いました。

パネルディスカッション・パート1では、鎌形浩史環境省環境経済課長が「環境経営政策の今後の展望」について、池田秀文経済産業省環境調和産業室長が「環境面からのビジネス支援政策」について、マーティン・メディーナ主任研究員(IGES北九州事務所)が「途上国における3Rと持続可能な消費と生産〜インフォーマルセクターを通じた取組み〜」について、神田泰宏主任研究員(IGES関西研究センター)が「持続可能な消費と生産のための地域に根ざした環境ビジネス」について、4名のパネリストがそれぞれ発表を行いました。

郡嶌孝プロジェクトリーダー代行がコーディネーターを務めたパネルディスカッション・パート2では、基調講演を行ったクーント氏が加わり、生産者側の取組み、ライフスタイルの転換、新技術の活用などについて議論が行われました。そして最後に、ディスカッションのまとめとして、持続可能な消費と生産に到達するためのポイントが、各発表者から示されました。

Remarks:

English version:
http://pub.iges.or.jp/modules/envirolib/view.php?docid=957

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