持続可能で低炭素型の建物と輸送:都市化の進むアジアにおける気候上の最重要課題

In アジア太平洋における持続可能な消費と生産:資源制約を乗り越えてアジアは豊かさを実現できるか
Chapter: 2010
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本章では、急速な都市化の進むアジアが、特に炭素集約型である建物と輸送セクターにおいて低炭素型のライフスタイル・行動を通していかにして持続可能な消費を実現することができるのか考察を行う。そのために2つのセクターの主要なステークホルダーは以下の課題を認識し、取り組みを進める必要がある。

―建物と輸送セクターのエネルギーサービス消費の管理は、アジアで持続可能な消費と低炭素型の発展を実現するための重要課題である。

―政府が助成金や啓発活動を通して支援を行うことは、建物セクターにおけるエネルギー効率の高い技術の発展や活動を加速させ、スケールメリットの創出を後押しする可能性がある。

―専用レーンによるバスの高速輸送網(BRT)や地域冷暖房(DHC)の整備等の公共事業は政府と自治体でなければ実現が困難で、かつエネルギー・燃料使用の効率化に決定的な影響を持つ。

―UNFCCCに基づく国際的な枠組みや二国間・多国間交流は、持続可能な開発だけでなく気候変動対策上の目標にまで拡大することができる。

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