企業経営と環境保全に貢献する環境会計の最前線: 日本型環境会計とマテリアルフローコスト会計の可能性

Conference Proceeding
企業経営と環境保全に貢献する環境会計の最前線: 日本型環境会計とマテリアルフローコスト会計の可能性

IGES関西研究センターのプロジェクトリーダーである神戸大学教授の國部克彦氏による基調講演では、環境会計が環境マネジメントだけではなく企業経営全般にとって重要であることが明示された。

日本政府による2つの取り組みが、日本企業の行動の変化に大きな影響を与えている。まず、環境省(MOE)の環境会計ガイドラインは、企業が環境報告書を通じて、環境会計情報の第三者への開示を増やすことを意図したものである。環境省による取り組みの一方で、経済産業省(METI)も取り組みを開始している。経済産業省による取り組みの結果として、さまざまな環境管理会計手法が開発された。これらの手法の中で、特にマテリアルフローコスト会計(MFCA)が将来的に有望な手法であると考えられている。

IGES関西研究センターによって実施された調査では、日本企業が企業外部者を対象とした環境会計情報の開示を重視していることが明らかになった。この傾向は、環境省ガイドラインの影響を大きく受けている。しかしその一方で、環境管理会計の企業実務には、さらなる発展と洗練の余地が残されているといえるだろう。そこで、國部教授は、日本企業が取り組むべき課題として2つの重要な論点を提示している。第1に、企業の外部者に対する情報開示のための環境会計システムをさらに精緻化することが必要である。この点については、日本企業は国際実務をリードすべきだろう。第2に、環境管理会計が日本企業の実務における基盤として取り入れられるべきである。この点については、マテリアルフローコスト会計手法が、決して軽視しえないほどの大きな発展と応用の可能性を秘めている。

1.講演・パネルディスカッション概要
2.基調講演
3.第1部 環境情報開示のための環境会計
4.第2部 環境管理会計と資源生産性の向上
5.パネルディスカッション PART-1:企業からの報告
6.パネルディスカッション PART-2
7.ラポター総括
8.ポスターセッション

Remarks:

31 January 2003 at Osaka International Convention Center, Osaka, Japan

English:
http://pub.iges.or.jp/modules/envirolib/view.php?docid=88

Date: