持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(International Forum for Sustainable Asia and the Pacific: ISAP) は、第一線で活躍する専門家、国際機関、政府、企業、NGO関係者が集い、アジア太平洋の持続可能な開発に関する多様な議論を行う場です。IGESと国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の主催により7月30日・31日に開催されます。今年はテーマを「包摂的な転換(トランジション):地域循環共生圏の実現に向けたマルチステークホルダーの協力」とし、持続可能な社会の実現に必要な包摂的な転換(トランジション)について、具体的な行動と科学的なアプローチの両面から議論します。
5月23日、モンゴル・ウランバートル市で開催された「International New Energy Summit(国際新エネルギーサミット)」に参加しました。IGESはサイドイベントなどを通じて、二国間クレジット制度(JCM)プロジェクトの紹介やその貢献について発表を行い、参加者と議論を深めました。
社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(Socio-Ecological Production Landscapes and Seascapes -SEPLS)は、生物多様性の保全と気候変動に関する国際目標に貢献するとともに、地域の人々の安全保障と人間の福利においても重要な役割をもっています。本稿は、地域循環共生圏という新たな概念に沿って、いかにSEPLSの保全や再生の取り組みが推進できるかについて論じています。
2015年に「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」が採択されましたが、現状のペースでは2030年の目標達成には不十分というのが、国連を含む大多数の関係者の一致した見方です。本稿では、国際社会の取り組み姿勢はこの3年強の間、総じて積極的なものであったと評価し、目標達成に向けて大きく進展する可能性は十分にあるとした上で、今後ペースを上げていくにはどのような課題があり、行方を左右する要因が何かについて検討を行います。