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2021年11月4日発行
ISAP2021
お知らせ
ISAP2021テーマ別会合参加申し込みを開始
第13回持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP2021)のテーマ別会合の参加申し込み受付を開始しました。ISAP2021では、本会合を11月24日にパシフィコ横浜で対面とオンラインのハイブリッドで開催するほか、テーマ別会合を11月25日~12月3日にオンラインにて開催します。テーマ別会合では、COP26でも特に重要テーマとして挙げられている「適応と自然を活用した解決策」や、その行方が注目されるパリ協定第6条の交渉結果、アジア太平洋地域の脱炭素化に向けた水素製造やメタンガス削減等、多様なテーマについて最新動向や研究成果を議論します。

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IGES、損保ジャパン、トヨタ自動車、富士通がWBCSDの「Vision 2050 :Time to Transform」日本語翻訳版を共同作成
10月26日、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)による「Vision 2050 :Time to Transform」(ビジョン2050)の日本語翻訳版を発行しました。本報告書は「今世紀半ばまでに90億人以上がプラネタリーバウンダリー(地球の限界)の範囲内で真に豊かに生きられる」世界の実現に向けて、企業が変革を主導することをサポートすることを目的として作成されました。11月24日~12月3日開催予定の第13回持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP2021)でも本報告書の内容について詳しく紹介します。

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地域循環共生圏推進コンソーシアムを設立
10月14日、IGESとSTART International, Inc.は、南・東南アジアの主要な学術研究機関と共同で、南・東南アジアの都市部におけるレジリエンスを高め、地域循環共生圏(CES)の理解促進を図ることを目的とした「地域循環共生圏推進コンソーシアム」を設立する協定を締結しました。本コンソーシアムでは、南・東南アジアにおける持続可能性の課題に取り組むべく、CESの概念の理解を深め、活用を促進するための研究と能力開発を共同で進めていきます。CESは、持続可能な開発目標(SDGs)を地域で展開し、環境・経済・社会の統合的向上を目指すコンセプトであり、2018年に閣議決定された「第5次環境基本計画」で提唱されました。「SDGsのローカル化」と言える概念であり、それぞれの地域における自然共生社会、循環型社会、脱炭素社会の統合的実現を目指すものです。

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森林に関するニューヨーク宣言目標7「森林に関する各国の気候変動対策」進捗評価レポートを公開
10月12日、森林に関するニューヨーク宣言(NYDF)の目標7の進捗評価に関する報告書「Taking stock of national climate action for forests: 2021 NYDF Assessment report」が、NYDF Assessment Partnersにより公表されました。NYDF Assessment Partnersは、2014年9月の国連気候サミットにて採択された同宣言を受けて、署名国や賛同企業の宣言達成に向けた取り組みを科学的かつ中立的に支援するために、国際的なNGOないし研究機関が結成したネットワークです。IGESは、アジア太平洋地域に本拠地を置く研究機関として唯一、本ネットワークに参加しており、協力協定のもと、同宣言の進捗評価に貢献しています。NYDFの目標7は、「国際的に合意されたルールに則り、2℃目標に適うべく、2020年以降の気候に関する世界的な合意の一部として、森林減少と森林劣化によるGHG排出量の削減を2015年に合意すること」を掲げています。本報告書では、気候変動緩和における森林の重要性がパリ協定に明記されたことを評価しつつも、世界中で森林減少および劣化が止まらず、森林保護、回復および持続可能な管理が急務となっている現状を指摘した上で、政府の取り組みを検証し、提言を行っています。またIGESではこのたび、上記報告書のエグゼクティブサマリーを日本語訳した「森林に関するニューヨーク宣言の進捗状況 森林に関する各国の気候変動対策の評価 目標7進捗評価レポート 要約」もあわせて公表しました。

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ポジションペーパー 「新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックを機にプラネタリーヘルスの回復をめざす、野心的な方向性と実行可能なアクションの提案」と動画を公開
9月に発表したポジションペーパー「新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックを機にプラネタリーヘルスの回復をめざす、野心的な方向性と実行可能なアクションの提案(Actionable Recommendations and Ambitious Directions for Restoring Planetary Health in the COVID-19 Era: IGES Position Paper 3.0)」に関する動画を公開しました。本稿は、昨年5月にIGESの基本方針として公開した「新型コロナウイルス感染症が環境と持続可能性に及ぼす影響について」、および12月に公開したバージョン2「トリプルR(Response, Recovery, Redesign)の提案」に次ぐ、バージョン3となります。バージョン2発表後の進展を踏まえ、プラネタリーヘルス(健全な地球)の回復に向けた野心的で具体的なアクションを取りまとめたものです。動画では本稿の主執筆者と、国際学術誌「サステナビリティ・サイエンス」のマネージングエディターによる対談形式で、キーメッセージを紹介するとともに、プラネタリーヘルスの重要性について解説しています。

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COP26特集ページを開設
現在英国・グラスゴーにて開催中の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に関する特集ページを開設しました。このページでは、IGES研究員によるCOP26に関する解説や、IGESが出版した関連出版物、COP26開催期間中のサイドイベント情報などを紹介しています。特にサイドイベントについては、視聴方法や録画内容を随時更新していきますので、最新情報の入手にあたりご活用下さい。

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「Platform for REDESIGN 2020」に最新情報を追加
IGESが貢献する、COVID-19からのより良い復興に関する世界の取り組みを共有する「Platform for REDESIGN 2020」に、9月および10月の更新として、パナマ、アンドラ、メキシコ、スロバキアの政策に関する最新情報を公開しました。今回更新された内容は、各国の行動を示す統計・グラフにも反映されています。

9月更新情報(英語のみ)

10月更新情報(英語のみ)

これからのイベント
「気候変動にレジリエントなアジア太平洋に向けて―アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)の取り組みと視点―」 (11月15日)
アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)は、アジア太平洋諸国が気候変動にレジリエントで持続可能な社会を構築することを支援する目的で設立されたプラットフォームです。本セッションは、東アジア海域環境管理パートナーシップ(PEMSEA)が主催する東アジア海域パートナーシップ会議2021のサイドセッションとして開催されます。AP-PLATが提供する最新の科学的知見や能力強化コンテンツを紹介し、AP-PLATとPEMSEAとの間の協働の可能性や、PEMSEAにおける地域中核的研究拠点としてのIGESの役割について議論します。

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EV100公開ウェビナー「加速するEV転換への世界的潮流 ~今、需要家企業に求められること~」(12月2日)
COP26でも主要テーマの一つとして掲げられるZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)。1.5℃実現に向け、世界各国・地域、および自動車メーカーの野心的なZEV目標設定が相次ぐ等、再エネ同様に、自動車においても世界的な脱炭素転換が加速しています。今、日本の需要家企業に求められることは何か? 本ウェビナーでは、脱炭素に求められる自動車の転換シナリオ、加速するグローバルな転換機運、日本における機会と課題について考えます。

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LCS-RNet 第12回年次会合 「気候中立で持続可能な社会実現に向けた行動を加速する」(12月15日・16日)
第12回気候中立社会実現のための戦略研究ネットワーク(LCS-RNet)年次会合をオンラインで開催します。今回の年次会合では、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第三作業部会共同議長であるJim Skea教授や、トランジションマネジメント研究の第一人者であるDerk Loorbach教授など著名な研究者を多数迎え、「気候中立で持続可能な社会実現に向けた行動を加速する」をテーマに、産業の脱炭素化、気候中立社会の実現に向けた雇用、国際協力、そしてファイナンスに関する4つのセッションを予定しています。

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過去のイベント
気候変動ウェビナーシリーズ、10月開催分の動画と資料を公開
気候変動ウェビナーシリーズでは、10月にCOP26直前講座として計3回のウェビナーを開催しました。各回、動画と発表資料を公開しています。

気候変動トラック第9回 「COPとは? COP基礎講座」(10月1日)

炭素市場トラック第9回 「COP26直前 パリ協定第6条基礎講座」(10月15日)

気候変動トラック第10回 「COP26直前 炭素中立に向けた世界の動向」(10月21日)
気候変動ウェビナーシリーズの今後の予定、過去に実施されたものについては下記のリンクからご覧いただけます。

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「報道関係者向けCOP26事前説明会」
IGESでは毎年COPの前に、報道関係者を対象とした説明会を開催しています。今年は10月14日に説明会を開催し、IPCC第6次評価報告書の影響を踏まえつつ、COP26の概要と注目ポイント、市場メカニズムに関するルール「パリ協定第6条」の交渉の論点、そしてそれらが日本に与える影響などを取り上げました。さらに、COP26の達成目標に沿って、資金調達の行方、そして自然保護のための適応についても最新動向を解説しました。このたび、発表資料と動画を公開しましたのでご利用ください。

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新刊出版物
「持続可能な暮らしをみんなで創る 24の地域発イノベーション」 ディスカッションペーパー
「持続可能な暮らしをみんなで創る 24の地域発イノベーション」


渡部 厚志; ギルビー サイモン; 小出 瑠; 毛 彩霞; 加藤 瑞紀; VILCHIS-TELLA Patricia; CHAN Stefanie

国連持続可能な消費と生産10年計画枠組み(10YFP)「持続可能なライフスタイルおよび教育プログラム」のもと、途上国・新興国で地域のステークホルダーとともに実施した持続可能な暮らしへの転換を目指す24のプロジェクトについて、得られた学びと成果を紹介しています。

日本語版 英語版 スペイン語版

「46%削減と炭素中立を目指す日本のエネルギー政策設計図の理解と前進に向けた提案ー新しいエネルギー基本計画とNDCをどう捉えるか?」 ディスカッションペーパー
「46%削減と炭素中立を目指す日本のエネルギー政策設計図の理解と前進に向けた提案ー新しいエネルギー基本計画とNDCをどう捉えるか?」


松尾 直樹; 田村 堅太郎

2030年46%削減目標と2050年炭素中立実現に向け、日本はエネルギー政策の舵を新たに切り直しました。そしてそれへの日本政府の回答である新しい第6次エネルギー基本計画およびその設計図としての2030年エネルギー需給見通しが策定されました。本稿では、「第6次エネルギー基本計画をどう理解し、どう捉え、どう前進するか」を考えるという目的から、2030年と2050年のタイムフレームに関して、9つの視点での分析と5つの提案を行っています。

ポリシーレポート
「ASEAN State of Climate Change Report」
Yosuke ARINO; Prabhakar, SIVAPURAM VENTAKA RAMA KRISHNA; Yi Ying (Eve) LEE; Mariko IKEDA; Eric ZUSMAN

「Closing the Loop on Plastic Pollution in Da Nang City, Vietnam - Baseline Report」
Ngoc-Bao PHAM; Premakumara Jagath DICKELLA GAMARALALAGE; Miho HAYASHI; Thi Bich Hien NGUYEN; Phu Song Toan PHAM; Thi Kinh KIEU; Costas Velis; Josh Cottom; Janet Salem; Andrew Charles; Alexander Lee-Emery; Abigail Smith; Curt Garrigan

ディスカッションペーパー
「Governing National Sustainable Consumption and Production Action Plans in the Philippines and Viet Nam: A Comparative Analysis」
Matthew HENGESBAUGH; Simon OLSEN; Eric ZUSMAN

「Potential for Japan-India Co-Innovation for Hydrogen Development: Partnerships for National and Global Wins」
Nanda Kumar JANARDHANAN; Eric ZUSMAN; Kentaro TAMURA; Eri IKEDA; Mustafa MOINUDDIN; Chhitiz KUMAR; Shikha BHASIN; Tirtha BISWAS

ワーキングペーパー
「中国2060年ネットゼロ表明の背景と今後の見通し」
金 振; 劉 憲兵; 田村 堅太郎

ブック
「Water Quality Assessments for Urban Water Environment」(MDPI)
Pankaj KUMAR

ブックチャプター
「The State of Agricultural Land Transformations in Asia: Drivers, Trade-Offs, and Solutions」
Prabhakar, SIVAPURAM VENTAKA RAMA KRISHNA(Sustainability in Natural Resources Management and Land Planning)


レポートチャプター
「Japan: Narrative on Climate Ambition since the Paris Agreement」
Kentaro TAMURA(Climate Ambition beyond Emission Numbers: Taking Stock of Progress by Looking Inside Countries and Sectors)


イシューブリーフ
「生物多様性保全のために如何に民間資金を動員するか」
森 尚樹; マダー アンドレ デレク


ブリーフィングノート
「COP26と自然を活用した解決策」
大橋 祐輝; 岡野 直幸

「COP26を巡る気候変動適応の国際動向」
椎葉 渚; 大橋 祐輝; 松尾 茜; 岡野 直幸


テクニカルレポート
「Technical Analysis of the First Biennial Update Report of Zambia Submitted on 7 December 2020: Summary Report by the Team of Technical Experts」
Amr Osama ABDEL-AZIZ; Ana-Maria DANILA; Toghrul FEYZIYEV; Olia GLADE; Zammath KHALEEL; Mwangi James KINYANJUI; Juan Luis Martin ORTEGA; Naoki MATSUO; Anne Nyatichi OMAMBIA; Anand SOOKUN; Chisa UMEMIYA; Vicente Paolo YU


トレーニング教材
「Training Module on Guidelines for Safe Closure and Rehabilitation of Municipal Solid Waste Dumpsites in Sri Lanka」
Anurudda KARUNARATHANA; Thilini RAJAPAKSHA; Rajeev Kumar SINGH; Premakumara Jagath DICKELLA GAMARALALAGE; Kazunobu ONOGAWA


英語版 シンハラ語版 タミール語版

データベース更新
「IGES Joint Crediting Mechanism (JCM) Database」

査読付論文
「Home Gardens Moderate the Relationship between Covid-19-induced Stay-at-home Orders and Mental Distress: A Case Study with Urban Residents of India」
Mrittika BASU; Rajarshi DASGUPTA; Pankaj KUMAR; Shalini DHYANI (Environmental Research Communications)


「Source Separation in Municipal Solid Waste Management: Practical Means to Its Success in Asian Cities」
Premakumara Jagath DICKELLA GAMARALALAGE; Sadhan Kumar Ghosh; Kazunobu ONOGAWA (Waste Management & Research)


「Spatiotemporal Variations in Groundwater Levels and the Impact on Land Subsidence in CanTho, Vietnam」
Tran Van TY; Huynh Vuong Thu MINH; Ram AVTAR; Pankaj KUMAR; Huynh Van HIEP(Groundwater for Sustainable Development)


「Diverse Values of Urban-to-rural Migration: A Case Study of Hokuto City, Japan」
Yasuo TAKAHASHI; Hiroyuki KUBOTA; Sawako SHIGETO; Takahiro YOSHIDA; Yoshiki YAMAGATA(Journal of Rural Studies)


「Enhancing Water Supply Resilience in a Tropical Island via a Socio-Hydrological Approach: A Case Study in Con Dao Island, Vietnam」
Duc Cong Hiep NGUYEN; Duc Canh NGUYEN; Luu Thi TANG; Tan Cuong LE; Pankaj KUMAR; Rajarshi DASGUPTA; Hong Quan NGUYEN(Water)


「Scenario-based Numerical Simulation to Predict Future Water Quality for Developing Robust Water Management Plan: A Case Study from the Hau River, Vietnam」
Nguyen Hong DUC; Ram AVTAR; Pankaj KUMAR; Pham Phuong LAN(Mitigation and Adaptation Strategies for Global Change)


「The Impact of High-speed Rail on the Trajectories of Shrinking Cities: the Case of the Extension of the Shinkansen Network in Northern Japan」
Marco REGGIANI; Fernando ORTIZ-MOYA(International Planning Studies)

メディア掲載
気候変動とエネルギー領域の田村堅太郎プログラムディレクターがNHK Eテレ「視点・論点」に出演しました。
10月26日 午後1時50分~午後2時放送「地球温暖化対策 COP26への注目」

番組ホームページ

番組アーカイブ

気候変動とエネルギー領域の田村堅太郎プログラムディレクターが日本記者クラブに招待され、講演を行いました。
10月22日「脱炭素社会」(2)「脱炭素社会:その基礎からみたCOP26の注目点」

日本記者クラブウェブサイト

気候変動とエネルギー領域の高橋健太郎副ディレクターの寄稿記事が東洋経済オンラインに掲載されました。
10月27日「COP26の焦点『第6条』各国が対立する本当の理由」

東洋経済オンラインウェブサイト

採用情報
採用情報 戦略マネージメントオフィス
会計担当スタッフ 1名 (採用者決定次第終了)

持続可能な消費と生産領域
アソシエイトスタッフ 1名 (11月30日締切)

ビジネスタスクフォース・ユニット
シニアスタッフまたはアソシエイトスタッフ 若干名(採用者決定次第終了)

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